物思ひ。母の思ひは山耕記。聟の曰弥を
ちからにて。住家居前して。嫁入も。世に
ありなしの義理遠慮。こしもとつれ
す／乗物も。やめて親子のふくりつれ。都の
空に飛ざす。雪のすだへも寒今日は
寒紅梅の色今いて。手さき花覚束
□坂。さつたとうけにさはかゝり。みかへ
れは〳〵。雨のけふりの空に消行来もし
せぬ思ひをは。ちらす嫁入門火今も
三保のなみ松街道を。せまはとうり