コレ慈悲じや情じや情じや聞分てと成理
と恩愛二筋に及ふ涙は雨やさめ
身にふりかゝる桂姫母の情のあり
がたさお慈悲といふも口ごもる振の
袂にしらさめの晴まはさらに見へざり
おきさま〳〵のよもよまい哥。見物するも
まどろしけれどヲ何とせふ是非がない。
さきり〳〵とお始なされが勝負の付が
直に寝職￣を程〳〵。それてゆきは女
気の歎に心かきくもり。虹乱しては詳