首さしのべて覚悟の体。見るに母親たち
かねりあと計に伏沈む。刀すゝつりと。金
藤治勝負は見へた観念と。ひらめく稲寿
姉姫の首は前にぞ落にける。少しやみ初
死姫あへ亡骸に取付て悲歎歎嗟果し
なき。御目を払ひ萩の方。上使の傍に
詰寄て并狼狽たか金藤治勝負に
勝た姉娘。なぜ切。たなぜ数した。それと
／悟つて身がはりと初花が必ざし。水の
泡と成たのも皆其方が無得心心謀