五様も有。家のもともるくどき泣き泣き泣きやはすがつ父母。数の
かつきもく理にして久してくどろにくれるがつゝ有てかんさせて。
せんもなひもなし。母承引なき上谷より和藤内とは
老母を是にこゝめ置人質とと思へもにはきなず。こして所を
尋後のかへ参らせらせよづれもなく此やるの道ゟ黄河辺の丁より
吐瀉勢悪症にを流す酒米にて。迎ひに出れべにて流へて流へて道の間に成り
起シ
紅流の段
母は思ひにかきくれて思ふになふ世の中を立帰りて
つまや子に何と語り聞せんと思びやわた涙のいろ
べによりさきのからにしき。きんしやう女は其ひまにるり
のはちに。世にとき入ざれぞ親と子が。わたらぬにた
中たゆる。名残谷わぞと夕なみの泉水にさゝおち