の歌をおぼはせはせどいさめる語に中なりとこといらん
道にて聞は此家か渡守内と名頼て見へて見人と御門とも新
ませに〳〵とい給へは。おくより走て娘何の御門御用と立つれば。其心
とやかにしつむかへ来る者は舟の無心との給へはかつく〳〵と打寺は舟
はいくも有ければへいてんぎて日くれては出しませぬ其上には崩るなく
災ひぬ御にいかす事は猶犬ませぬとかいに聞へとれてうつとも心の内へき
そろ。むねをこがせるうするうとつと思ひかけかけりけりの思ひかけり。こと
心義春公は気のごく顔我々はいそぎの跡。くれに及んでやどもなし
着当つてなんきなれば何とぞ渡せ下さりませりまぜふ有ても成
ませぬ／宿屋がなくば私の内に。とまりなさつたがよいわいなしとめ
て下されふか。まいで何といたしませふ夫は近比前は速のやら独偽の
つへざい。さまひの口足やすめ台こちへど呼入れば。あなたはおなたはおなれ
なくいふとびんごするもゑなくしたびつれの私らば。おまなたつ
て下さるこは給ふござれば〳〵船も連財となされになされになり。