千万な見ずしらぬ男めにほれくさつて。親の大寺を地はにうかり
明手に入た代物をよふも〳〵おとしかつた道しらず。ばちあたの御門前
やつとこふしふる一丁〳〵〳〵〳〵〳〵ひの上ひてうちやみに洩ひきもく
に。このこの道しかずといふといふ前も見事御好がつね〴〵ふゝめ
なしやうぶずきあまつさへおそろいわるだくみが仕たらいてたつたつ一人の
娘の恋人ころさふといふあくなからげんざい我子を手を手にかけるは。あへまり
然るじつしどふよくじて花火を身はいてはいとは福井の所へし。本所へて
身の上あんじ。過かけるゝと恨なけるゝにものゝにも立ぬよまいごと
落人をれにがて此親が立。物かとつきのけくね退行んとす娘は袖
にしがみ付。ゐけんいふてもなげいても。聞への哥はぬ無得心得がご
ざるなら。仕様もやうも有ふ物。何をいふても身一ツに思びつめたる義
それ。此世でそはれぬあくゑんと聞ば聞ほど猶恋く。お手にかゝつて
凡だならねと古でないといふ言訳立ばみらいめていせし故御にあらいにあら
かと夫を頼み二つには一人の娘が先立ば一合んほつきもしなひてお