なかつたる。そなたは無事なか。去にても何者のわざなるぞと引抜
〳〵サア是こそは家の堅宝水破の二ツの御天とおとつきゆへ
は台は目早く其矢に何かたへんざくからげにもと月あかり何々てその矢を
見れては新田の家名のおとろへん事をうれへ我一念のつうつら
にて顔の手よつうびかへし。其方へあたふる者也新田小太郎殿義殿
とよみもおはらず義挙公￣ノみ扨は足上義奥公。命ほろひて
もこれしくれい〳〵と。家を思ひ。弟てあはれみなに大恩河を以てか彼
ずへきふたゝび御天手に入らは官源をかりあつけ。詩歌をほろぼろぼろ
兄上のあらみをさんぜん代々つたはる此御天家の重宝武かづまもり
其歟がたし所とおどりつて悦び給ふ末世の命にいたるまで新田の
やしろへ参詣し。専かの御矢てうざいつゐんなくとぞしられず。しる時にむ
かふの川岸にたのまつてうちんきかめきてさながらひるのとくなりさて
こそく〳〵。敵方のとせの人しゆ。押よするとおほふたり。此ひまにおち。火
と／露もろ共いつさんにやう〳〵のがれ落給ふ禄あらせず竹沢沢沢沢