あまたの家来一どうにふねにこみ乗にゝ者共其次兵衛にいひて
おきし相図のたいこの聞へは其湯つかけとりしと。まて共ふたせぬは。
しそんせしと覚へたりおつけて詞とめん。いそげやつと下知をいろをおし
立￣ケてゑいさつた川のなかばにつり出す。大磯や吹かに風おころ川
なみさか立かにくもり。そゝにらいでんはたゞからずさましくも又袖つし
あまたの家来来を始めとて逢久ぬ五ちがひ。てきの竹次すこし
もの事は。子やぢたにつのゑ上り。そうなはにて大津川にて太
年のふゆ茂興興めをころけしゆへうらみをなすとおぼへたり。そなに
ほどの事あらんとこくうをにゝんで立たる所に宇中にう中には声
く早く竹沢監物秀飼たるに聞なんちかてだてにほろびたる。新田
左兵衛の佐茂興が一￣ノ一￣にあらはれてうらみをなさん思ひしれ
と呼はる声の下かも。小山のごとくなみ立立て。ふねをゆるすへゆりすへゆつ
せば。ちうげんはきし竹沢も。五たいな〳〵たんはいつなをもふすふに来るゝ
やらかせ。ふねはくだけてとびちれば。あまたの家に