返せは十二つ年。そなたは五け顔さへ見しらす。御
宛致や母の国の死目にも逢ぬといふいふ者な
はかないろしが夏ふかい斯したねとは雲路しらす此
妹は健なかしらぬらぬ。ぬおほひでも／異なるよもやし
てたもゟ物便りつないを杖柱首尾張首尾巻＿一￣ヲ
かへまつては更に参させま也。平あしと。兎や浮動を悪
人で。勤めへねと云づけの／殿御門事も。そあたの事も。そあたの事も
恋しなつし思ふつを果しみ暮たかひもなに名乗逢
たい嬉しいが悲し。咄し聞姉が心を推てたもいつと手を
取かはす兄弟が涙〳〵と相便も戦ひ泣てなわけつ
暖簾も濡るばかりなつ積る咄は不書画の山数〳〵
多き涙の隙。こんなり事何におか。借て読たる間を物