此色得ませませうて。是也。是を哥は親もなからず
／加／破へて／言付たいけ〳〵何ごづくにう。報もど盛に
ないゆ案内せいと先生句内へば両人は握り産の
包銭是非なく伴ひ入にける浮世とは思ひ流せと
流されとぞ。手故に浅郡山住家を救れとほ〳〵とほ〳〵とかる。
難義に大坂の町かどこやらがら。かじやらぬ旅洛。人と
伝に親寺二人婦のしげを力に。此間へ漸待ても。
戒名しらす人もなく誰に塔婆の数々を尋迷ふも此世
からず親子夫婦主従の切目が思ふと思へは胸も張
さけてはん〳〵きよつ立度。己の男が八百屋使帰り
只おしげ目早て。アリアリ可申此度。いをいひきもへる所つ出
墓所はどれじござりますと尋ねられて。ソレそころし