一塔浪地名は各越名は釼術心魚刀山天難と聞ゆる中
卒都婆にすがり多も得えず身もふるはし前後ふるはし前後ぶくは
泣計件の男も貰む徳にいちや由縁のお人はなから
向てをぜさつしやれ。其名付衆首符足もとだ
〳〵。それれ〳〵むござらしい切￣のゆかへは。ゆる事もなず其身
其侭は三人ああらも手伝てうのましたるの後にはお住
持の類／其／其／其／前は当地の木曽兵衛様御といふ也
方ゟ。七日〳〵にあつもしかへ。由縁の人か見へたらば。名も書留てお
けこの云-付。しかも此寺へ参つてござる。差合た人があらは沙
つにからにらせいとおつたが。若にもあらず。思ふせせにか
と。通はゆに使はる人には人には荷もなかりける。お岩は泣々懐中
の旅門辺に。魚の水筆のしてどもわかいなく衣染布