第五単語図解
一本は種々の毒を営し板木に彫刻し紙に摺り衣紙を目得たるもの也
筆は半宛鹿狸等の毛にて総を結ひ木又竹の柄を付た字を尽くもの也
或は油堤に膠を印み煉て製し書画を寓すに用あるもの多きの人
一統は捕の皮にて製し紙に漑くなり西洋には藁或は木盤等にて製する也
一硯は石を以て中凹に造り罪をする物なり俄の名石縮躁なり出るなか
箪笥は本にて造り引出しを付衣類其外種々の物を入置く器なり
儕子は木にて造り尻の当る所を籬にて痛み之に腰を捨るものなり
一／鏡は青銅にて鋳造し面を水銀にて磨ぎ我姿を寫し化粧をする器なり
剪刀は鉄と銅にて造り絹木綿紙等を切るに用ゐ又数髪をふすに用
琴は台を桐にて造り十三絃をかけ柱を立指に象牙の爪を求め弾する
一太鼓は胴を槻にて造り馬の皮を張り神楽又は時刻を報ずるに用ゆるゝゝ
一提灯は竹を細く割円くし紙を張り弓を求め夜行の時蝋燭を灯し携て
煙艸盆は木の角なる盆に火入灰吹を置き客の来りし時前に出すな
煙管は銀真鍮銅銅にて作り竹の喇竿を戴め之にて煙草を呑蓄なり
一団扇は竹を半より細く割其半は柄にし裏表より紙を張着を凌ぐ器
算盤は木にて造り細き竹に木の珠を通し頻に並べく算用する器
一時計は金銀にて機械を作り昼夜時を計るに用ゐゐる器なり
磁石は方角を指す横城にて或は町間を量り又船中必用の器なり
寒暖計は硝子の管の中へ水銀を入其昇降りに因て寒暖を計る器なり
傘は竹にて骨を造り紙を張り雀の油を引き雨大に用ゐるものなり
琵琶は竹の皮又菅にて造り頭に被り日光を避け雨を凌ぐものなり
一下駄は台を桐にて造り樫にて二枚の歯を入れ雨天の歩行に背くもゝ
雪諸は表は竹の皮にて造り裏に獣皮を付晴天の歩行に屡くも〳〵
履は革にて造り足に着くものにて上乾雨乾等の種々の別ちあけ