第九
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●ふ菜は何
ぞ
根も亦食ふべしといへども専ら、葉茎を食ふべ
きは片、三葉所なり莖根を連ねて食ふべきは葱
野蒜なり、嫩苗の食ふべきは蕨薔薇、独活、筍なり、花
を食ひ茎葉を食ふは、款冬のみ、又他の味を資く
べき者は山葵、薑蓼菜簔荷蕃椒等なり。
唐女は八
兼坂別紙
第十
実を食ふ菜は、瓜、茄を最とす、瓜に冬瓜、白瓜黄瓜、
醫瓜あり。茄は色に紫と青とあり、形に同と長と
あり、又唐芥と呼ふ者は南瓜の扁たき者にして、
瓜の類なり、茄類に非らす其他西瓜及甜瓜は、果
に充て食ふ瓜の属なれども菜類に算へ入れず
第十一
貫を結ふ
桃は如何
なる種ぞ
果実の早く実る者は、桃栗に如かす、桃の類多し
といへども花淡紅にして単弁なる者実を結ふ
事多く重癖にして、花美なる者は、実を結ふ事稀
なり又光桃あり、実に毛なき者なり、粟は梅雨中
粟の花は
何時開く
に穂を垂れて花を開く菜彙を結ひて中に二三
子あり、又茅栗あり其実にし、
第十二