てより雲端に上りて鳴く、故に雲雀の名あり、其
類多し、此二鳥野外の者も佳といへども、人家に
養ふ者は殊に上等にして人々これを貴重す、
秋鷄の類
如何
第七十九
人の吟味する鳥、夏は時鳥、水鶏を称す、時鳥は、其
声の稀なるを愛し、水鶏は其閑寂を詠す、然れど
も時鳥は、地に由て其鳴く事の多く睡き處あり、
水鶏も夏の初に鳴く、其声物を敲くが如し、其類
赤水鶏、鼠、水鶏、大水鶏等の称有りて、形状一なら
す
千鳥の類
新
第八十
秋は、初雁鶉を詠じ、冬は千鳥、鳬、鴛鴦を賞す、或は
其声、其形の美を愛し、或は其趣あるを翫ふ、鶉に
ふなし熟有り、其身に斑文なしは千鳥に、澳千鳥岩
千鳥、川千鳥の類あり、鳬、鴛鴦は、并に冬来りて夏
帰る事雁に同じ、鳬に秋沙味鳬、軽鳬等其類挙ぐ
るに遑あらす、
第八十一
人の愛翫する鳥、此国に産せざる者多し、孔雀、鸚
鶴鸚哥九官等、最も貴ふ所なり、小鳥には金絲雀