鑿き材は
の
何々なる
村の堅き者は、榴、樹、棒なり、橘に赤樫、白樫あり、赤
樫は、葉粗大にして厚く、鋸歯あり、白橙は葉細く
して、薄し櫻は、葉粟に似て材堅し、炭を焼き薪に
伐る者なり、樹李落樹も亦此類に属す、俗に栢猶
の字を通用す並に子をとん栗と称ふ小兒これ
を翫ふ、其状は類せりといへども椎榛の食ふべ
きか如くならず、樺は種類多く真樺槻棒等あり
其材堅きを以て、多く殿柱及画案に作る
第二十
桜に種類多し、且別類にして名を冒せる者あり
桜の名を
育せる者
ハ何ぞ
くさ桜ほんごう桜は樺をいひふさ桜は谷桑を
いふ又庭桜あり郁李の千葉なる者の名なり小
米桜あり英靨花の一名なり上溝櫻は白花細￣アく
穂をなして開く扶移は弁細くして簇り開く皆
別種にして桜類に非ず
漆ハ如何
して採る
内
第二十一
漆は吾国の産他国に勝れり樹皮を傷けて流れ
出る脂を採り集めて諸方に輸しこれを製造し
て器物を塗るなり、多く大和、下野、越前、日向、陸羽
等より産すせしめ漆花うるし、吉野漆等の目あ